糖尿病の楽しいメニュー
糖尿病の患者さんは美食家で、食事療法が難しいことはすでに述べたとおりです。ストレスでも血糖値は上がりますので、さじ加減の難しいところです。
そこで、まずお勧めしたいのは、食事を和食に切り換えるということ。使用する調味料は白砂糖でなく黒砂糖、または羅漢果やメープルシロップにできればなお良いでしょう。 ダシをしっかり取れば、薄味でもおいしく食べられます。
ご飯にみそ汁、刺身や焼き魚、おひたし等は、難しく考えずに色々と楽しんで食べましょう。
肉じゃがは脂の少ない肉を少なめに、タマネギをたくさん入れれば砂糖をほとんど使わなくてもおいしくできます。さらに、肉の代わりに車麩を使えば完璧です。
http://www.uminosei.com/ryouri/recipe/card/1597.html
甘党の方は、タマネギを多めに入れると良いでしょう。このように、糖質を含む野菜は、むしろ上手に使うべきです。
肉だけを食べていると間違いなく病気になりますが、野菜だけを食べて病気になることは、まずありません。それほどに野菜は重要です。そのことは、欧米で教養や生活レベルの高い人にベジタリアンが多いことでもうなずけます。
主食は未精白の玄米や、玄米が食べられない人は分搗き米にすれば、白米と同じ感覚で食べられます。どうしても白米なら、雑穀を混ぜたものが良いでしょう。
たまにパンが食べたければ、菓子パンではなく全粒粉のパンがお勧めです。
糖尿病ではミネラル不足、特にカルシウム不足も問題です。和食では海藻を使う料理も豊富にありますから、1日に最低1回は海藻を摂ることをお勧めします。
http://cookpad.com/recipe/2171833
オニオンスライスとワカメの二杯酢は、高血糖を短期間に下げるときに役立ちます。1日1食をオニオンスライスとワカメの二杯酢でお腹いっぱいにすれば、1週間ほどで危険域を脱することができます。
酢の物が好きな人は、応急処置として憶えておかれると良いでしょう。
和食は世界に誇る食文化で、世界遺産に充分に匹敵します。日本に生まれた私たちは、その恩恵を充分に受けることができるのですから、楽しんでいただきましょう。
どうしても間食がしたい人は、洋菓子を和菓子にするだけでも違います。
ドライフルーツは糖を多く含みますが、白砂糖でできたお菓子よりドライフルーツのほうが良いと思います。もちろん食べ過ぎはいけません。
食事をしっかりと摂って、間食は少量ですむようにすれば、この程度のおやつは楽しみにしても良いでしょう。
むしろ、最大の敵は清涼飲料水です。おいしい緑茶を楽しみましょう。
和食以外でお勧めのメニューは、やはりサラダです。ドレッシングはオリーブオイルかごま油と酢と醤油を、お好みで1:2:1または2:1:1などと割合を変えてみましょう。
http://cookpad.com/recipe/85124
ここでご紹介したメニューを楽しんでいただければ、生活習慣病の危険な食事から大幅に改善されることと思われます。
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