大気汚染と糖尿病
ドイツ研究センターヘルムホルツ協会と糖尿病研究センターの研究で、住居環境の大気汚染は、インスリン抵抗性のリスクを高めるという報告です。
インスリン抵抗性のリスクを高めるということは、もちろん2型糖尿病を招く危険性があるということです。
この研究は、これまで食事と運動、睡眠など生活習慣を問題としてきた糖尿病が、実は、自動車による大気汚染によっても引き起こされる可能性があるということを示唆しています。
この研究では、住環境の違う約3,000人を対象に、面談と、身体・血液検査やブドウ糖負荷試験などを行い、得られたデータと居住地の大気汚染物質濃度を照らし合わせて分析を行いました。
その結果、血糖代謝に問題が生じている、つまり糖尿病前症の人は、特に大気汚染の影響を受けやすいことが明らかになったと結論付けています。