理想的な和食は1975年

ユネスコの無形文化遺産に登録された「和食」。

ヘルシーメニューの代名詞のようでもありますが、一口に和食といっても戦後大きく変化しました。

東北大学大学院農学研究科食品化学分野の都築毅准教授らが、いつの年代の和食がもっとも健康に良いのかを調べるため、1960年、1975年、1990年、2005年の和食の平均的メニューを作り、調理したものを凍結乾燥・粉末化し、老化促進モデルのマウスに8ヵ月間食べさせました。

その結果、もっとも老化が遅く長寿だったのは、1975年ごろの和食を食べたマウスだったと報告しています。

1975年の典型的なメニューを調べたところ、流通の発展に伴い多様な食材を使えるようになって、日本の伝統的な食材の魚介類や大豆などに加え、野菜や果実、卵や豆類などもよく使われて、ワカメやヒジキなどの海藻も多く、食物繊維が豊富にとれていたよいいます。