抗糖尿病薬に注意
2016年4月、中国・第三軍医大学が、抗酸化物質を含んだ抗糖尿病薬は結腸や肝臓のがん細胞の転移を促進する可能性が高いという件結果を発表しました。
糖尿病では酸化ストレスが上昇している場合が多く、抗酸化活性を有する抗糖尿病薬が一般的に使われています。
こうした薬剤の2種類を、結腸がんあるいは肝臓がんのあるマウスに投与して効果を検証したものです。
これらの抗酸化性のある薬物は、がんの発症リスクを高めることはなかったものの、すでに存在するがん細胞の成長と転移を促進したといいます。
こうした動物実験によるエビデンスは、次第に増えてきているようです。