心臓老化は男女差がある
米国ジョンズ・ホプキンス大学から、男性と女性では年とともに心臓の形が変化する様子が異なるため、最適な治療法も異なるようだ、という研究結果が報告された。
これまでの研究では、年齢と共に、左心室重量が増加するという結果と減少するという結果が混在していた。これらの研究の多くは横断的あるいはある時間の1点のみに焦点をあてており、ライフスタイルや他の履歴要因は考慮せず、若年と高齢との比較に基づいていた。しかし、本研究では、ベースラインでの心臓 MRIを測定し、後日測定されたものと比較することにより、同じ人々について長期変化を評価することができたという。
男性、女性とも、左心室の容積は減少していたが、左心室重量は男性は重くなる傾向にあり、保持されている血液量はより少なくなるようだ。一方、女性の心臓は重くならないという。
男性と女性において、左心室重量に違いがある理由は、さらに研究を要するが、この発見は、心臓の衰えに最適な治療が男性と女性で同じではない可能性がある。
この発見は、心臓の衰えに最適な治療が男性と女性で同じではない可能性があることを示唆している。