慢性的高血糖はなぜ悪い?
慢性的な高血糖は、細胞中のミトコンドリア(栄養をエネルギーへと変換するところ)に悪影響を及ぼすことが過去の研究で明らかにされている。
糖尿病のネズミと健康なネズミとで、心臓から採取したミトコンドリアの中に存在する2種類の相反する作用の酵素量を比較したところ、糖尿病のネズミはミトコンドリアにおけるエネルギー酸性効率が悪くなることが判明した。
それによってエネルギー生産時に副産物として発生する熱の量が増えて細胞へのダメージ(活性酸素)も増加し、活性酸素に対応するために、肝臓で抗酸化プロセスの一環としてブドウ糖の生産量が増え、血糖値がさらに増加することになるという。