残業と糖尿病の関係
昨年、イギリスのUCL ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(ロンドン大学)教授が、残業時間と糖尿病の関係、さらに給料の多寡による影響の調査結果を発表した。
糖尿病と労働時間の相関関係は疑われていたものの、これまで証明はなされていないという。
教授らは、アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア、そして日本の男女222,120人を平均7.66年追跡した。
その結果、1週間の労働時間が35~40時間の人に比べて、週55時間以上の人たちは糖尿病リスクが平均して7%増加することがわかった。
ただし、高い賃金の人は、週55時間以上の労働でも糖尿病リスクの増加は無かったそうだ。
逆に、低い賃金の人たちの糖尿病リスクは1.29倍もあったという。
ストレスとなる無理な残業は、精神的にも生活環境的にも好ましくない。