アミノ酸サプリメントは要注意!

今年の1月末、東京大学の研究チームが以下の研究結果を「米国科学アカデミー紀要」(PNAS)に発表した。

研究チームは、2型糖尿病患者の一部で、血液中のL-システインが長期的に増えることに着目し、血液中のL-システインが増えるとβ―細胞からのインスリン分泌が抑制されることを、マウスのβ細胞を使った実験で明らかにした。

これが長期に及ぶと、2型糖尿病が悪化するおそれがある。

β細胞を用いた実験では、L-システインを取り除くと、インスリン分泌は1時間半程で回復した。L-システインは、インスリン分泌を調節している新たな制御因子である可能性があるという。

L-システインは、アミノ酸サプリメントとして幅広く飲用されている。糖尿病の人が利用すると、糖尿病の悪化につながるため、サプリメントや健康食品にどのような成分が含まれるか、よく確かめるよう警告している。