玄米の天然成分が血糖値を下げる

琉球大学などの研究チームは、徳島大学、大阪大学と共同で、玄米に含まれる成分「γ-オリザノール」に、膵臓のβ細胞の減少を抑えインスリンの分泌を促進して、血糖値を下げる効果があることを、この1月に世界ではじめて明らかにした。

沖縄県では、玄米を食べ続けると血糖値の上昇が抑制されることが知られていた。

メタボリックシンドロームでも、玄米をよく食べる人では体重の減量、血糖値の低下、血管の改善などの効果を得られることが明らかになっている。

そのメカニズムはこれまで詳しく分かっていなかったが、研究チームは玄米の胚芽に含まれる「γ-オリザノール」という成分がβ細胞の細胞死を抑制し、インスリン分泌能を高める作用をすることを突き止めた。

本研究は、米国内分泌学会が発行する医学誌「Endocriniology」に発表されている。