倹約遺伝子
日本人は欧米人よりも食事の影響を受けやすく、糖尿病になりやすい。
日本人の食事が欧米化してから、糖尿病が急速に増えたのは歴史的な事実である。
その理由は、少ないエネルギー消費量で活動できる遺伝子(肥満遺伝子)をもっている人が多いからだ。
その遺伝子を「倹約遺伝子」というらしい。
武庫川女子大学国際健康開発研究所の所長らが、1983年から約20年間、25か国61地域を対象に調べたところ、体内のタウリンの量が多い人は肥満、脂質異常症、高血圧になる危険性が低いことが判明した。さらにマグネシウム量が多い人も、同様だという。
和食はカロリーが低いうえに、タウリンやマグネシウムを豊富に含んでいることから、倹約遺伝子を持つ人が多い日本人には、和食が合っているそうだ。