寒い時の運動こそ効果的

私たちの体の中には、余分なエネルギーを脂肪として蓄積する白色脂肪と脂肪を燃焼し熱を産生する褐色脂肪がある。

褐色脂肪は、体が寒さを感じた時に体内の栄養素を「熱」にして、体を温める働きをする。

ハーバード大学医学部の研究によると、運動によって、筋肉が生成する「イリシン」と、褐色脂肪が生成する「FGF21」というホルモンが高まり、より多くのカロリーが消費されるようになるという。

しかも、体が血糖に対してより敏感に反応するようになるため、糖尿病の予防のためにも役立つそうだ。

オーストラリアのガーバン医学研究所の研究チームは、それらのホルモンが寒冷に刺激されると分泌量が増えることを実験で確認した。

「寒い環境と適度な運動は、ともにカロリーを燃やす脂肪を作り出すのに効果的である」と結論付けている。